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ロング・ショート戦略 勝利の方程式 (株を極める!)
ロング・ショート戦略 勝利の方程式 (株を極める!)
照沼 佳夫

定価: ¥ 1,890
販売価格: ¥ 1,890
人気ランキング: 94868位
おすすめ度: 
発売日: 2008-11-20
発売元: 日本実業出版社
発送可能時期: 在庫あり。
資金的に厳しい手法です
この本に取り上げられる3つの裁定取引のうち、一つ目の「ロング・ショート戦略」は株式のサヤ取りで、これは個人投資家でもできます。ただし、ここで取り上げられている手法の増し玉、それに伴う損切りはかなり資金的に余裕のある人でないと実行が難しいレベルです。
二つ目の「マーケット・ニュートラル投資法」は「割高グループと割安グループに分けての運用となるので、最低でも割高グループ30銘柄、割安グループ30銘柄程度で運用することになります」(p.137)。
また、三つ目の「マーケット・フォロー投資法」は「買いポジションと売りポジションに分けての運用となるため、最低でも60銘柄から100銘柄程度で運用することになります」(p.186。要するに買いグループ30銘柄から50銘柄、売りグループ30銘柄から50銘柄ということ)。
普通の個人投資家で、買いグループ、売りグループをそれぞれ30銘柄から50銘柄売買できる資金のある人はどれほどいるでしょうか。仮に平均株価500円、1単元1,000株、30銘柄買うと1,500万円必要です。著者は買いも売りも信用取引で行うことを前提としているので、まあ両建てするのに1,000万円は証券会社の口座になければなりません。それでもかつかつです。余裕を持たせるにはあと500万円から1,000万円ほどプラスする必要があるでしょう。
これは厳しい手法ですね。資金の乏しい個人投資家にはちょっと無理というところではないでしょうか。一つ目の手法だけはできそうですので、星を二つとしておきます。
買う価値はあまりないです
大きく3つの手法について述べています。
一つは過去の株価データをもとにしてペア銘柄を選定するペア・スプレッド手法。
二つ目はファンダメンタルをもとにしてペア銘柄を選定するマーケット・ニュートラル手法。
三つ目は相場が上昇か下降かに合わせて、LongとShortの比率を調整するトレンドフォロー戦略(書籍ではマーケット・フォロー)です。
初めの二つは、バックテストの検証結果などは一切載っていないので、どの程度の年利になってMaxDDやトレード数はどうなるかなどが本書からでは分かりません。つまりこの手法がどの程度有効であるかが分からないため、あまり意味がないです。
それに、ここに書かれているペア・スプレッドやマーケット・ニュートラル手法は、なぜそれで儲かるのか?という原理に説得力がありません。
サヤ取りを勉強するなら、他の専門書を読んだ方がためになると考えます。
三つ目のマーケット・フォロー手法は、この著者が以前書いた著書の方が詳しいです。
以上まとめますと、どれもこれも内容が薄すぎて読む価値はないと結論します。




